チップ部品サイズ早見表と特徴解説
~ ミリ・インチ表記の違いと選び方
公開日:2026-05-25
小型の汎用タイプのチップ部品(表面実装)の製品サイズは、JIS(日本工業規格/日本)とEIA(電子工業会/米国)で規格化されています。
但し、長さの単位がミリとインチで異なる事から、表記の内容が違っています。従って、どちらの表記なのかを十分に確認する必要があります。
本記事では、ミリ・インチの表記の違いと、各種用途におけるサイズの選び方について解説します。

1. チップ部品のサイズ表記 (早見表)
サイズの表記は、長辺×短辺を組み合わせています。(注:メーカーより微差があります)
- インチ表記 : 1/100インチ単位で記載(例 : 0603 → 0.06 × 0.03 inch)
- ミリ表記 : 1/10ミリ単位で記載(例 : 1608 → 1.6 × 0.8 mm)
| インチ表記 | ミリ表記 | 寸法(mm) |
|---|---|---|
| 01005 | 0402 | 0.4 × 0.2 |
| 0201 | 0603 | 0.6 × 0.3 |
| 0402 | 1005 | 1.0 × 0.5 |
| 0603 | 1608 | 1.6 × 0.8 |
| 0805 | 2012 | 2.0 × 1.25 |
| 1206 | 3216 | 3.2 × 1.6 |
| 1210 | 3225 | 3.2 × 2.5 |
| 1812 | 4532 | 4.5 × 3.2 |
| 2010 | 5025 | 5.0 × 2.5 |
| 2512 | 6432 | 6.4 × 3.2 |
2. インチ表記とミリ表記の使い分けと理由
表記が2種類ある背景は、下記の理由によります。
- インチ表記が使われる理由
- 米国発祥の電子部品規格(IPCやEIA)がインチ基準で定義されているため。
- グローバル市場での統一性を保つため、海外メーカーやデータシートではインチ表記が標準。
- ミリ表記が使われる理由
- 日本や欧州ではメートル法が標準であり、設計図面やCADでミリ単位が自然。
- 実装現場や基板設計ではミリ表記の方が寸法感覚をつかみやすい。
- 実務での使い分け
- 部品選定・発注:インチ表記が多い (例 : 0603チップ抵抗)
- 基板設計・実装:ミリ表記が多い (例 : パッド寸法 1.6×0.8 mm)
- 注意点
- データシートで「0603」と書かれている場合、インチ表記ならばミリでの寸法は1.6×0.8 mmとなり、ミリ表記ならばミリでの寸法は0.6×0.3 mmとなる為、注意して下さい。
- CADライブラリ登録時は、インチコードとミリ寸法を両方確認する様に注意してください。
3. 各サイズの主な用途について
このサイズ表記を使用する部品は、小型の汎用タイプの部品である 抵抗、コンデンサ、インダクタ等が対象です。弊社の場合はチップ抵抗が主な対象です。
チップ抵抗を対象とした場合の、各サイズの主な用途について下表にて説明します。
| インチ表記 | ミリ表記 | 主な用途 (機器、回路) |
|---|---|---|
| 01005 | 0402 | 超小型機器(スマホ、ウェアラブル)、高密度実装回路 |
| 0201 | 0603 | 超小型機器(モバイル)、車載モジュール機器、高密度実装回路 |
| 0402 | 1005 | 小型機器(モバイル)、車載モジュール機器、高密度実装回路 |
| 0603 | 1608 | 小型機器(モバイル) |
| 0805 | 2012 | 汎用回路、電源回路 |
| 1206 | 3216 | 電源回路 |
| 1210 | 3225 | 電源回路(大電流) |
| 1812 | 4532 | 電源回路(高電力) |
| 2010 | 5025 | 産業機器、電源回路(大電力) |
| 2512 | 6432 | 産業機器、電源回路(大電力) |
4. サイズ別の特徴と注意点
チップ抵抗を対象とした場合の、部品の特徴と注意点について下表にて説明します。
- 01005・0201(超小型)
- 特徴:スマホ・ウェアラブルで必須
- 注意:実装難易度が高く、熱容量が小さいためパルス耐量に弱い
- 0402・0603(小型)
- 特徴:モバイル機器や高密度基板で標準
- 注意:リフロー時の熱ストレスに注意。0603は最も汎用性が高い
- 0805・1206(中型)
- 特徴:電源回路や産業機器で安定。定格電力が増える
- 注意:基板スペースと放熱設計を考慮
- 1210以上(大型)
- 特徴:高電力・高電圧対応。パルス耐量が高い
- 注意:基板強度・沿面距離・実装機器の制約に注意
5. まとめ
サイズ表記はインチとミリの2種類があり、どちらの単位かを十分に確認を行ってください。
機器・回路設計の際は、部品のサイズと共に、特徴、注意点を参考にして頂き、性能や信頼性を考慮して、ご検討ください。
[補足] チップ部品サイズ変換ツール
インチとミリのサイズ変換ツールをご用意しています。
ぜひ、活用ください。