抵抗器のカラーコード|読み方・計算方法・覚え方まで徹底解説!

 

抵抗器のカラーコード|読み方・計算方法・覚え方まで徹底解説!

2025-10-24

image 抵抗器のカラーコード|読み方・計算方法・覚え方まで徹底解説!

パナソニック インダストリーは、抵抗器の製造において90年以上の歴史を誇ります。1933年(昭和8年)、松下幸之助の「良い製品は良い部品から」という理念のもと、ラジオ受信機向けに炭素皮膜抵抗器の生産を開始しました。それ以来、累計2兆個以上の抵抗器を出荷し、世界中の電子機器の発展を支えてきました。

現在では、表面実装型(SMD)抵抗器が主流となり、カラーコード付き抵抗器の製造は終了しています。しかし、抵抗器のカラーコードは電子工学の基礎知識として、教育現場や技術者の間で今なお重要な役割を果たしています。

本記事では、抵抗器のカラーコードの読み方・意味・国際規格(IEC 60062)との関係、そして設計への応用まで詳しく解説します。

1. カラーコードとは?抵抗器に色がついている理由

電子回路の設計や修理に欠かせない「抵抗器」。その表面に描かれた色の帯(カラーコード)は、抵抗値や許容差を示す重要な情報です。

抵抗器のカラーコードは、抵抗値を視覚的に表すための国際的な標準方式であり、IEC 60062規格に準拠しています。特に小型の抵抗器には数値を印字するスペースが限られているため、色帯で値を示す方法が採用されています。
この色帯は、左から順に「有効数字」「乗数」「誤差」「温度係数」などを表しています。

2. カラーコードの読み方

抵抗器のカラーコードには主に「4本線タイプ」、「5本線タイプ」、「6本線タイプ」の3つのタイプがあります。それぞれについて、色と数値の対応表をもとに読み方を解説します。

4本線タイプ
  1. 1~2本目:抵抗値の数字
  2. 3本目:乗数(10の何乗か)
  3. 4本目:許容差(±何%か)
4本線タイプ説明図
5本線タイプ
  1. 最初の3本:抵抗値の数字
  2. 4本目:乗数
  3. 5本目:許容差

高精度な抵抗器に使われることが多く、産業用途に適しています。

5本線タイプ説明図
6本線タイプ
  1. 最初の3本:抵抗値の数字
  2. 4本目:乗数
  3. 5本目:許容差
  4. 6本目:温度係数(ppm/K)

5本線の情報に加えて、温度による抵抗値の変化量を示します。温度係数が小さいほど、温度変化に強く、精密測定機器やセンサー回路に適しています。
ppmはparts per million(100万分の1)の略。例えば100ppm/Kの場合、温度が100℃変化すると、1%抵抗値が変動することを意味する。

6本線タイプ説明図
図表 抵抗器のカラーコード:色と数値の対応表
数値 乗数 許容差 温度係数
0 ×100 - 250ppm/K
1 ×101 ±1% 100ppm/K
2 ×102 ±2% 50ppm/K
3 ×103 - 15ppm/K
4 ×104 - 25ppm/K
5 ×105 ±0.5% 20ppm/K
6 ×106 ±0.25% 10ppm/K
7 ×107 ±0.1% 5ppm/K
8 ×108 ±0.05% 1ppm/K
9 ×109 - -
- ×10-1 ±5% -
- ×10-2 ±10% -
無色 - - ±20% -

3. 抵抗器の向きの見分け方

金色または銀色のバンドがある場合
金色や銀色のバンドは許容差を表すため、最後のバンドになりますので、金・銀がある方を右端にして、左から読むのが正しい方向です。

金色または銀色のバンドがない場合(高精度抵抗器など)
一般的には、バンドの間隔が広い方が右端になります。また、最も端に近いバンドが左端になるように配置します。

4. カラーコードを理解して、最適な抵抗器選びを

抵抗器のカラーコードは、電子回路設計の基本です。正しく読み取ることで、回路の安全性と性能を確保できます。

当社では、高信頼・高機能なチップ抵抗器をラインアップしております。
量産化や小型化などで、リード付き抵抗器からチップ抵抗器への置き換えをご検討の際は、ぜひご相談ください。

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