FA機器メーカーB社 電源設計担当者
人件費の高騰が予想される東南アジアでは製造工程の効率化に加え、人件費抑制を目的とした生産現場の自動化への投資が盛んです。
課題
生産用ロボットの小型化により電源回路の仕様が変更に
FA機器を製造販売しているB社。得意先の電子部品メーカーからタイ工場の増設計画における生産設備増強の相談をされました。その要件として、限られたスペースへの設置と高温多湿地帯での24時間365日稼動の両立が求められることになりました。電源設計を担当するA氏は、ロボットの小型化により電源回路の仕様変更を余儀なくされ、スペースの制約条件に頭をかかえながらも試作を進めていました。
ノイズ除去だけでなく、環境対応や不安定な電源への対応と問題は山積み
試作品が完成しテストをしてみると、ノイズが発生しました。入力端子の電圧変動による高周波のスイッチングノイズが原因と考えたA氏は、バイパスコンデンサ(パスコン)やその配置を変えることでノイズ抑制を試みました。対策を施して再びテストをしたところ、想定したノイズ低減効果が得られず、原因が特定できませんでした。加えて高温多湿の環境対応や不安定な電源事情等、解決していない問題はまだまだ山積みです。そのような状況のまま、開発期限が迫ってきましたが、A氏は解決の糸口を見出せずにいました。
課題のポイント
- 回路の仕様変更によりノイズ対策を施すが思ったような低減効果が得られない
- 環境対応や不安定な電源事情など乗り越えなければならない壁がいくつもある
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