回路設計担当者
工場生産設備等においては、メンテナンスフリー(*1)で対応できる瞬低(瞬間電圧低下)対策の要望が増加しています。
課題
メンテナンスフリー(*1)の瞬低(瞬間電圧低下)対策の要望増加
PLC(プログラマブルロジックコントローラ)等、工場生産設備において、不意の停電や瞬低(瞬間電圧低下)から、機器の誤動作やデータの消失を防ぐ目的で、バックアップ電源としてバッテリが使用されています。 設備全体では、大型のUPSをバックアップ電源として用いる場合もありますが、瞬低発生時のバックアップ電源への切り替わり時間や、立ち上がり時間の課題から、機器毎でバッテリを用い瞬低対策を行う場合も増えてきています。これに伴い、各機器のバッテリの劣化を未然に防止するため、定期的なバッテリの交換が必要となります。その交換にかかるコストを削減すべく、メンテナンスフリー(*1)のバックアップ電源の要望が増えています。
バッテリを使用した設計検討における課題
PLCのバックアップ電源回路を担当しているA氏は、バッテリの定期交換の頻度を減らしたり、なくすことはできないかと考えていました。バッテリの種類や容量で対応できるかを検討しましたが、バッテリを使用した場合、バックアップ動作回数(放電回数)によって、バッテリの劣化時期が大きく変化するため、課題の解決に至らず、苦慮していました。
課題のポイント
- バッテリを使用した場合、バックアップ動作回数等により寿命が大きく変化
- 必要となる容量の想定が困難
(*1) 利用条件に適した設計下において、機器の想定耐用年数に対応できること
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