遠方の小さな障害物を”見える化”する高感度な距離画像センサです。
特長
1. APD画素を用いた高解像度かつ高感度な画像センサ
従来のイメージセンサでは、画素に入った1光子は1電子にしか変換されないため、1光子程度の微弱な信号光に対しては、ノイズに弱くなる課題がありました。光電変換領域と増倍領域と信号蓄積部を積層し構成するAPD画素化技術により、11.2μmピッチの微細画素を形成、25万画素の高解像と信号増幅1万倍の高感度を両立するセンサを実現しました。
図1. 画素内信号増倍の有無の撮像比較図
2. TOF方式で長距離の三次元距離画像を取得
一般的にTOF方式による距離計測は、光源から発した光が物体に当たり、反射して戻ってくるまでの飛行時間を計測し、距離を算出します。今回、最短10ナノ秒の短パルス光と同期して、センサに内蔵する10ナノ秒の高速シャッタを駆動する独自の短パルスTOF方式を開発しました。本技術により、近距離から遠距離までの複数の距離レンジを合成し、一括で三次元距離画像を取得できます。
図2. APD-TOFセンサによる、短パルス用いた距離毎の画像取得の説明図
長距離 Imaging-LiDAR お問合せ先
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 技術本部
e-mail : APD_CIS@gg.jp.panasonic.com
関連情報
- パナソニック プレスリリース(2018年6月)
TOF方式長距離画像センサを開発