「高耐量ESD サプレッサ」とは
車載機器のESD 試験規格ISO10605 に対応したESD サプレッサ
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- 空洞内の電極間で放電させるためESD 耐量が大きく耐久性に優れている
- -ISO10605(車載機器のESD 試験規格)、気中放電25kV 対応
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- 静電容量が低い(0.1pF)
- - 高速差動信号の信号品質や高周波信号の挿入損失を劣化させません
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- 定格電圧が高い(DC 50V)
- - ノイズによる誤動作、通信エラーのリスクが小さい
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Open Alliance 要求試験における高耐量ESDサプレッサの評価結果について紹介します。
概要
- 空洞内の内部電極間で放電することでESD 電流をGND に逃がす
- 通常の信号はそのまま通過
- 寸 法
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Dimension (mm) L 1.60±0.15 W 0.80±0.15 T 0.80±0.15 a 0.30±0.20
- 構造図
- ESD抑制電圧波形
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ESD 試験条件︓
ISO10605(330pF-2kΩ)
気中放電25kV
外観 | 品番 | カタログ | 静電容量(pF) at 1MHz |
ピーク電圧(V) | リーク電流(μA) | 定格電圧(V) | ESD耐量 |
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EZAEG3W11AV | データシート | 0.10+0.10/-0.08 | 1000 max. (700 typ.) |
1000 max. (700 typ.) |
DC 50 max. | ISO10605 気中放電25kV |
使用例
車載ネットワーク (CAN,Ethernet)
コモンモードフィルタと併用することにより信号品質とESD 保護を両立
RF回路(車載アンテナ)
- TVS ダイオードの役割︓ 被保護部品の保護
- ESD サプレッサの役割︓TVS ダイオードの保護
高電圧でのESD 対策可能