AR-HUDにおける活用事例[6in1センサ]

AR-HUDとは

AR-HUD(Augmented Reality Head-up Display: 拡張現実型ヘッドアップディスプレイ)は、ナビゲーションやADAS機能の警告、道路上の重要な情報をドライバーが実際に視認している風景に重ね合わせてフロントガラスに表示するシステムです。

AR-HUDイメージ

AR-HUDにおける6in1センサの活用ポイント

  • 6in1センサで車両(プロジェクター)の振動や傾きを検知、光軸ブレ補正によりドライバーの目視画とディスプレイ表示のズレを抑制
  • 自己診断機能と温特補正機能によりブレ補正異常を防止
  • 6軸検知によりお客様モジュールの取り付け位置自由度を向上、BOMコストを削減


AR-HUDへの6in1センサの採用効果

効果① :6in1センサで車両(プロジェクター)の振動や傾きを検知、光軸ブレ補正によりドライバーの目視画とディスプレイ表示のズレを抑制

AR-HUDはプロジェクターから発せられた光がフロントガラスに投影されることによって必要な情報を映し出していますが、プロジェクターが車両走行時の振動や傾きにより従来の位置から動いてしまうと光の進む方向がずれ、投影される表示にズレやブレが生じてしまう可能性があります。6in1センサでこの振動や傾きを検知し、プロジェクターから発する光の向きを補正することで常に正しい位置に画像を表示することが可能です。

【ポイント】

  • ジャイロセンサの早い応答性を活用し、車両振動による光軸のブレをリアルタイムで補正可能。
AR-HUD 表示イメージ

効果② : 自己診断機能と温特補正機能によりブレ補正異常を防止

AR-HUDはドライバーが曲がるべき方向を実際の道路に重ねて表示できることから、表示画像が正しい位置からズレてしまった場合、ドライバーが実際の道路状況を無視して間違った情報に従ってしまうと事故につながる恐れがあります。そのためAR-HUDに使用される慣性センサには自己診断機能が求められる場合が一般的です。
パナソニックの6in1センサは、1チップMEMSの中に搭載されている3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサの計6軸全てに診断機能が搭載され、センサ1チップでASIL-B(D)に準拠しているため、AR-HUDでご使用いただくのに最適なセンサです。
また、6in1センサは工場出荷時に全温度領域で温特補正を実施しており、プロジェクターや周辺部品の放熱、車室内の温度変化が画像ブレ補正に与える影響を最小化することが可能です。

【ポイント】

  • ASIL-B(D)に準拠し、全ての軸に自己診断機能を搭載していることから、センサの故障によるAR-HUDの表示画像ズレを防止、システムの安全性向上に貢献。また、温特補正機能により温度変化が画像ブレ補正に与える影響を最小化。
AR-HUD 表示イメージ

効果③ : 6軸検知によりお客様モジュールの取り付け位置自由度を向上、BOMコストを削減

パナソニックの6in1センサは、1チップで6軸全ての検知が可能であり、お客様のモジュールをあらゆる角度、あらゆる姿勢で車両に取り付けることが可能です。また、また、1チップでの機能安全準拠が可能であるため、複数個のセンサの実装が不要となり、従来よりもBOMコストの低減が可能です。

【ポイント】

  • 6軸1チップ機能安全付きセンサで業界最小レベルのサイズを実現(当社調べ)。取り付け位置自由度向上やBOMコスト削減に貢献


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