ADAS(先進運転支援システム)および自動運転システムに使用されるECU(Electronic Control Unit)向けに、独自材料構成「高透磁率メタルコンポジット材」を採用し低直流抵抗(0.71mΩ)を実現した「車載用パワーインダクタ」(7mm角サイズの低インダクタンス0.22μH品)を開発しました。
車載用パワーインダクタ7mm角サイズ 低インダクタンス品とは
車載用パワーインダクタ7mm角サイズ 低インダクタンス品の3つの特長
独自材料構成の「高透磁率メタルコンポジット材」の採用により、7mm角サイズ・低インダクタンス品(0.22μH)において、低直流抵抗(0.71mΩ)を実現
走行時やエンジンからの振動により製品の端子屈曲部分に発生する応力を当社従来品の約65%低減(車載用受動部品の認定用信頼性試験規格AEC-Q200準拠)
大電流対応(定格電流32.0A)により、電源ライン数削減に寄与
ECU筐体の小型軽量化を実現し、環境負荷軽減にも貢献
ECU筐体の小型軽量化を実現し、環境負荷軽減にも貢献
独自材料構成の「高透磁率メタルコンポジット材」の採用により、7mm角サイズ・低インダクタンス品(0.22μH)において、低直流抵抗(0.71mΩ)を実現
当社は、内部コイルを封止するメタルコンポジット材に着目し、独自の材料構成により透磁率を向上させ、7mm角サイズ・インダクタンス0.22μHの仕様において、低直流抵抗0.71mΩを実現しました。
走行時やエンジンからの振動により製品の端子に発生する応力を当社従来品の約65%低減
(車載用受動部品の認定用信頼性試験規格AEC-Q200準拠)
インダクタに外部から振動が加わった際の不具合として、端子の破断が製品の動作不良につながります。当製品は、リードの引き出し位置を製品中央に設け、端子の長さを短くすることで、応力を約65%低減し、耐振性をさらに向上させています。
大電流対応により、電源ライン数削減に寄与
ECU筐体の小型軽量化を実現し、環境負荷軽減にも貢献
当製品は大電流対応(定格電流32.0A)のため、ECU基板上の電源ライン1本当たりに流せる電流を大きくできる分、電源ライン数を削減することができます。その分、当製品を搭載した場合の基板面積削減、基板材料を削減でき、環境負荷軽減にも貢献します。
<電源ライン数削減のイメージ>
使用例
ラインアップ
製品品番 | 形状 [W×D×H] (mm) |
インダクタンス (*1) (µH) |
直流抵抗 (*2) (mΩ Typ) |
定格電流 (*3) (A) |
---|---|---|---|---|
▲ETQP5MR22CVM | 7.6 × 7.0 × 5.0 | 0.22 | 0.71 | 32.0A |
(*1):100kHzにて測定
(*2):周囲温度20℃
(*3):温度上昇値が40℃となる電流値
(*2):周囲温度20℃
(*3):温度上昇値が40℃となる電流値