製品概要
近距離無線通信技術(NFC: Near Field Communication)に対応した非接触ICタグ用のLSIです。
スマートフォンなどのNFC搭載端末を近づけるだけでICタグと通信を行い、データの読み取り・書き込みを行うことができます。
本LSIをいろいろな機器に搭載することで、それらの機器とNFC搭載端末との通信を実現します。
また本LSIはデータ保持用のメモリを搭載しているので、独立した無線ICタグとしても使用可能です。
NFC搭載端末から無線で供給される電力での動作が可能であり、本LSIを搭載したセットが電源OFFの時でも通信が可能です。
独立した無線ICタグの場合は、電源が不要なシステム構成を実現できます。
特長
- 高速書き込み、低消費電力動作可能な不揮発性メモリFeRAMを4Kbit搭載
- RFインタフェースは、13.56 MHz非接触ICカード規格であるJISX6319-4 (FeliCa)およびISO/IEC14443 Type-A/Bに対応
- シリアルインタフェースは「I²C」または「UART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter)または同期シリアル」を選択可能(MN63Y1212を除く)
品種名 MN63Y1 MN63Y12 |
NFCフォーラム 対応規格 |
ホストインターフェース | 機密 保護* |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Type3 NFC-F |
Type4B NFC-B |
Type4A NFC-A |
UART (~38.4 kbps) |
I²C (~100 kbps) |
I²C (~400 kbps) |
同期シリアル (~1 Mbps) |
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MN63Y1210A | ||||||||
MN63Y1212 | ||||||||
MN63Y1213 | ||||||||
MN63Y1214 | ||||||||
MN63Y1221 |
機密保護*:A=暗号機能(AES)、P=パスワード保護機能
RF通信動作はバッテリオフモード(パワードバイフィールド)での動作が可能
ホスト側から本LSIに電源が供給されていない状態でも、リーダライターからの電力で動作可能
(1) NFC無線タグ動作:
- NFCタグLSIに電源が供給されていない状態でも、通信とFeRAMへのアクセスが可能
(2)ホスト起動:
- ホストが電源オフの時でも、割り込み信号を出力可能
- 割り込み信号を出力する条件:
- NFCタグLSIがトンネルモードコマンドを受信したとき
- NFCタグLSIがキャリアを検出したとき。
3つの通信モード
RF通信モード、シリアル通信モード、トンネルモードの3モードを持ち、トンネルモードでは本LSIを介して、R/WとホストCPU間の通信が可能
(1) RF通信モード: NFC搭載端末(スマートフォンなど)からFeRAMへのアクセス
例)健康機器での測定データを、かざすだけでスマートフォンに転送
(2) シリアル通信モード:ホストからFeRAMへのアクセス
例)健康機器での測定データを、NFCタグのFeRAMに書き込み
(3) トンネルモード:NFC搭載端末とホストとの双方向通信
例)スマートフォンを通じて、機器のアップデート情報を転送
ハンドオーバー機能
ハンドオーバー機能をもつため、通信機器とペアリングだけをNFCで行い、実際の通信は、より高速なBluetoothやWi-Fiで行うことが可能
アプリケーション例
調理用家電に搭載した場合
アンテナデザインガイド
NFCタグのアンテナ設計と最大通信距離の推定までをサポート
NFCアンテナ設計ツール (NFC Design Navigator) は、NFCタグのアンテナ設計と最大通信距離の推定までをサポートします。
NFC Design Navigatorとは?
- 共振周波数の測定・調整方法についての解説を公開しました。
- 任意サイズの矩形アンテナ設計が設定でき、通信距離等のシミュレーションができます。
- アンテナ条件をスライダーで調整すると、通信距離および共振容量の推奨値を確認することができます。
- NFCタグアンテナとR/Wアンテナとの位置ずれや傾きによる通信距離への影響を確認できます。
- R/Wアンテナから発生する磁界の強度分布が確認できます。
- 最適なアンテナを自動的に設計することができます。
- アンテナ及びLSI周辺回路のPCB基板データをガーバーフォーマットで出力することができます。
- タグアンテナ設計で使用するパラメータに対する通信距離の依存性をシミュレーションできます。
NFC Design Navigatorのご利用にあたって
- 本ツールの推奨ブラウザは、Firefox、Safari、Chrome、IE(9以降)です。本ツールの全機能がご利用いただけます。
- 詳細は、チュートリアル、デザインガイドをお読みください。
評価ボード
NFCタグ用LSI、アンテナ、マイコンとのインターフェースを実装した評価用ボードを、ご提供します。
- NFCタグとNFCリーダ・ライタ(スマートフォン)との通信を評価することができます。
- Android用のリーダ・ライタソフトの提供も行っています。
- シリアルインターフェースを使い、通信データをホストマイコン(MCU)に転送することもできます。
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プログラム
Android用アプリケーションソフト | ダウンロードへ |
Windows用タグダンプツール | ダウンロードへ |
*プログラムのダウンロードにはユーザ登録が必要です。
FAQ (よくあるお問い合わせ)
ハード
- Q1.FeRAMのデータ保持対象期間は、最終アクセス(Read/Write)からですか?
- Q2.FeRAMの10年保証の定義(物理的orリフレッシュ動作後再保証)
- Q3.FeRAMが使用されているが、データーが壊れる場合、もっとも大きな要因は何ですか?
- Q4.FeRAMのデータ保持期間10年は、書き換えを1億サイクル行ったあとの保持期間でしょうか?
- Q5.VDDDやVDDA端子に対して、ホストMCUのPIO等を接続しても問題ありませんでしょうか?
- Q6.パワーバイフィールド動作時(電源OFF)にLSIの電源端子からのリーク電流はゼロでOKでしょうか?(電源を遮断していても別回路に繋がっていた場合、リーク電流のチャージによる誤動作を懸念)
- Q7.ホストI/F信号と割込みが別電源にプルアップされている理由は何でしょうか?
- Q8.IRQ3V/5V(14、15番ピン)に接続するプルアップ抵抗の値がMAXでどの位まで許容できますでしょうか?低消費電力を狙うため、出来る限り大抵抗を使いたいです。
- Q9.N.C.ピンが3ピン(PinNo.5/8/13)有りますが、ここはVSSに接続しておいてよろしいでしょうか?それともOPENのほうが良いでしょうか?
- Q10.負荷変調のレベルを変更することはできますでしょうか?
- Q11.出力電流とはどこを流れる電流になりますか?
- Q12.消費電流とはどのような条件で流れる電流でしょうか?
- Q13.シャント回路とはどのような機能をもった回路でしょうか?
- Q14.シャント回路動作にて電流が流れるとのことですがこれによりどの程度の熱が発生するのでしょうか?
- Q15.メモリ(ユーザ領域)のRead/WriteとReadOnly の切り替え制御は可能ですか?
- Q16.メモリ(システム領域)のRead/WriteとReadOnly の切り替え制御は可能ですか?
- Q17.鍵を利用して、あるグループに限定して通信を許可するという仕組みができますか?
- Q18.シリアルI/Fは平文ではあるが、ホスト側で独自に暗号化したデータを書き込む、といった事でセキュア度を高めることは可能でしょうか?
- Q19.書き込み完了のタイミングでNIRQに割込み出力が出せる設定がありますが、具体的にどのタイミングで割込み出力が出始めるのでしょうか?
- Q20.システム領域の各パラメータの初期値と意味合いについて教えてください。
- Q21.トンネルモードは、NFCの規格と関係ありますか?
- Q22.トンネルモードを使用する上での注意点はありますか?
- Q23.リーダーライタからNFCタグにデータをRF通信モードで書込みをする場合、リーダーライタ側とNFCタグ側はそれぞれ書き込みの完了タイミングと書き込み結果(成功/失敗)をどのように判断しているのでしょうか?
- Q24.TypeBでは、通信速度が2種類(106kbps、212kbps)ありますが、どのように使い分けられるのでしょうか?
- Q25.FeliCaでは、通信速度が2種類(212kbps、424kbps)ありますが、どのように使い分けられるのでしょうか?
- Q26.トンネルモードのコマンドについて
リーダーライタからトンネルモードでのRF通信を要求するコマンドを発行するかと思いますが、そのコマンドはNFC Forumで規定されたものでしょうか? - Q27.排他制御期間中の動作の表(MN63Y1210では表7-1、MN63Y1208では表8-1)においてRF通信モード中にRF通信シリアル通信モード中にシリアル通信等括弧()で囲まれた状態は、具体的にどのような状態ですか?
- Q28.NFCタグは、トンネルモード割り込みが入っても一定期間反応がないとどうなりますか?
- Q29.複数のNFCタグをアクセスする場合、リーダーライターがどのNFCタグをアクセスするのを指定することはできますか?
- Q30.複数のNFCタグの場合、アクセスされることにお互い妨害することはないでしょうか?
- Q31.シリアル通信モードと、RF通信モードが同時に行われた場合はどうなりますか?
- Q32.RF通信モードによりRFからの制御があったことを知る手段はありますか?
- Q33.ISO/IEC14443TypeBのREQB/WUPBについて、「コマンドメッセージ」-「データフィールド」-「PARAM」の補足項目に「bit2-0いずれの設定であってもスロット数N=1として動作する」とありますが、アンチコリジョンの確認のためにbit2-0の設定に合わせて動作させることはできますでしょうか。
- Q34.トンネルモードでのアクセスにおいて、ホストコントローラの電源が切断されていた場合、NFC搭載端末側で検出は可能ですか。
- Q35.ホストシステム側から、シリアルI/F経由でFeRAM内システム領域に格納するID情報等は、誰でも読み出せるようなものなのか?それとも、読み出せないように、何らかの仕組みが存在しますか?
- Q36.システム領域をRead Onlyに設定した場合(SLをMODE1、MODE2に変更)、再びRead/Writeできるように変更するには、シリアルI/FからINITコマンドを発行しないと解除できない、という理解で正しいでしょうか?
- Q37.磁界を受けてホストを立ち上げることは可能でしょうか?
- Q38.データー転送をシステムのパワーオン時のみに限定したいのですが、可能でしょうか?
- Q39.STATUSコマンドによりHostからRFIDのステータス情報を読み出す際、RFIDからHostへのSTATUSレスポンス送信前にシリアル通信割込みは発生しますか?
- Q40.トンネルモードに於いて、本体側の仮想記憶空間のメモリー容量に制限はありますか?
- Q41.NFCタグをのシステム領域の初期値は、一定になっていることを保証されていますか?
- Q42.リーダライタからの通信を介して、タグ側の電源供給をOFFからONにすることは出来ますか?
- Q43.IRQ端子(MN63Y1210ではIRQ3VまたはIRQ5V、MN63Y1208ではNIRQ)をHostマイコンで使うケースはどんな場合ですか?
FAQ
FeRAMは、破壊読出しであり、リード時にもデータの再書込みが行われます。
従って、リードアクセスすれば、その時点からのデータ保持対象期間になります。
その間での書き換え回数1億回を保証ということになります。
これらの端子に電流負荷がかかった場合、通信性能が劣化する可能性がありますのでご注意ください。
ホストI/Fの信号は、常にプルアップされている必要はありませんが、割込み信号については、ホストI/Fの動作に関わらずホストへの割込みを通知するため、常にプルアップしておくことを想定しております。
尚、クロック同期式の場合は、IRQを使用してレスポンス開始のタイミングをHOSTに知らせています。このためRの値が大きいと時定数(RC)が大きくなり、レスポンス後にIRQがLレベルからHレベルに戻るのに時間を要するため、次のコマンド入力に間に合わなくなる可能性がありますので、システムの仕様に応じた値を設定してください。
強磁界印加時にアナログ電源の電圧をMAX3.6Vに抑える際には、出力電流が大きくなる場合があります。
通常基板に実装した状態では、3℃~4℃程度上昇します。
ユーザ領域は、メモリアクセスコマンドに対して、RF通信モード及びシリアル通信モード毎にブロック単位でREAD/WRITEあるいはReadOnlyかの設定ができます。
RF通信モード用パラメータは"RORF"、シリアル通信モード用パラメータは"ROSI"です。
なお、これらのパラメータを有効にするには、システム領域の有効化設定が必要です。管理者マニュアルをご参照ください。
システム領域は、パラメータ(SL)を用いて、デフォルト(MODE0:全領域 READ/WRITE 可)に対して、システム領域を2段階(MODE1、MODE2)にロックすることが出来ます。
なお、これらのパラメータを有効にするには、システム領域の有効化設定が必要です。管理者マニュアルをご参照ください。
ファミリー鍵を家族で共有しておき、所定のファミリー鍵を有するスマートフォンに対してのみ所望の動作を許可するようなシステムを構築することで対応可能です。
ただし、セキュア度を高めるという特別なことではなく、平文か暗号化されたデータかの区別をすることなく書き込むということになります。
たとえば書込み長が16バイトの場合、16バイト書込み完了した時点で割込み発生します。
リーダライタへのレスポンス送信前です。
SC,IDM,PMM,AFI,FWIは通信規格に規定があるパラメタです。
パラメタ | デフォルト値 | 値の意味(根拠) |
---|---|---|
SC | 0xAAFF | JISX6319-4規定では、先頭1バイトは「0xAA」固定です。 以後の「0xFF」は「カード(タグ)の利用分野を問わない」の設定です。 |
IDM | 0x02FE000000000000 | カード(タグ)の識別子です。 JISX6319-4規定では、先頭2バイトは「0x02FE」固定です。 以後のall0はとくに意味はありません。 ISO/IEC14443では「0x00000000」ですが、とくに意味はありません。 |
PMM | 0xFFFF | JISX6319-4でのREAD,WRITEコマンドの最大応答待ち時間を設定(REQレスポンスでリーダーライタに通知)しますが、その最大値です。 |
AFI | 0x00 | ISO/IEC14443でREQBコマンドへの応答を制御します。 「カード(タグ)の利用分野を問わない」の設定です。 |
FWI | 0xE0 | ISO/IEC14443でSELECT、READ、WRITEの各コマンドへの応答の最大待ち時間をATQBでリーダーライタに通知しますが、0xE(14)は規格上の最大値です。 |
リーダーライタがTypeBかTypeFに対応していて、当NFCタグとRF通信ができれば、トンネルモード通信が可能です。
ユーザマニュアルの4.3.6章"状態遷移図"をご参照ください。
この状態遷移図中のIDLE状態~PROTOCOL状態への遷移の過程で通信速度が決定します。なお、この過程での通信速度は106kbpsで固定です。
IDLE状態で通信対象のNFCタグがATQB応答(READY状態へ遷移)した際の通信速度能力から、リーダーライタが通信速度を選択(106kbps or 212kbps)し、ATTRIBコマンド~レスポンスで合意した通信速度でREAD、WRITE等の通信を行います。
リーダーライタが送信したコマンド(READ、WRITE、REQ)の通信速度と同じ通信速度でNFCタグがレスポンスします。
リーダーライタからトンネルモードでのRF通信を要求するコマンドを発行するかと思いますが、そのコマンドはNFC Forumで規定されたものでしょうか?
指定するアドレスによって、トンネルモードになったり、シリアル通信になったりいたします。
「シリアル通信モード中にシリアル通信」は、シリアルコマンドの処理中(FeRAMへのリード/ライト)にさらにシリアルコマンドが送信されてくる状態です。
その後は、ホスト側の通常コマンドの受付が可能となります。
本NFCタグが複数ある場合は、リーダーライタ側からタグを選び出すことができず、結果的にリーダーライタ側でエラーとなります。
TypeB,TypeFとも規格上は複数タグから1個を選び出す操作(アンチコリジョン)があり、このためにNFCタグ側では、確率的に応答/無応答、もしくはタイムスロットに応答する必要があります。なお、タグ側がアンチコリジョンに対応していなくても規格上は問題ありません。
本NFCタグの場合はアンチコリジョンのコマンドに対し、必ず応答する、もしくはタイムスロットの先頭のみに応答するため、複数のタグがあった場合、リーダーライタからは区別が付かずエラーとなります。
一方、MN63Y1210は、RF通信モードでの本機能はありません。但し、トンネルモード通信では同等のことが行えます。
ユーザマニュアル記載のとおり、REQB/WUPBコマンドの上記bit2-0がいずれの設定であっても、本NFCタグはスロット数=1として動作します。
この動作は、リーダライタ側と必ず1対1で通信することを前提としております。
本NFCタグの準拠するRFインタフェースの規格では、通信距離が10cm程度であり、この範囲にNFCタグが複数枚存在するような使い方は実際ないと想定しております。 従いまして、アンチコリジョンへの対応は考慮しておりません。
パワーオンのためには、NFCタグの電源端子(MN63Y1210ではVDD2端子、MN63Y1208ではVDDEX端子)に電源印加します。
リーダーライタ⇔NFCタグ間の「データ転送」の場合であれば、NFCタグは電源印加なくともリーダーライタからの磁界電力で動作しますので、動作停止させることは出来ません。
ただし、ステータスコマンド発行前に割込み要因の発生があった場合は、NIRQ波形が変化します(L→H)のでご留意ください。添付資料1をご参考にしてください。
初期値の保証はしておりません。
ソフト
- Q1.アンテナ評価ボードをスマートフォン向けTAG設定アプリ(弊社から提供可能)で読み出しをしようとした際、下記のエラーメッセージが出力されました。原因を教えてください。
エラーメッセージ : 「This device may not be MN63Yxxxx」 - Q2.リーダライタ側(RF通信)とセット側(シリアル通信)から両方同時にアクセスされた場合、どうなりますか? また、セット側で何らかの配慮が必要ですか?
- Q3.通信プロトコルは変更できますか?
- Q4.トンネルモード時のTX波形に関して。 スタートBIT=LO、ストップBIT=Hi論理のようですが、シリアル通信モード時でも同じですか。
- Q5.TypeBはTypeAに比べて、通信性能が劣りますか?
- Q6.トンネルモードとNFCフォーラムは関係がありますか?ホストへの起動パルスを出す時にトンネルモードコマンドを出すというが、これは貴社独自のコマンドですか?それともNFCフォーラムで決められたコマンドですか?
- Q7.システム領域がRead Onlyに設定されている場合、Read/Writeできるように変更するには、どのようにすればよいですか?
- Q8.Bluetoothの認証(ペアリング)はどの様に行っていますか?
- Q9.NFCタグは、NDEFに対応していますか?
- Q10.NDEFを、TypeB とTypeFのどちらででも使用できるように設定することはできますか?
- Q11.Bluetoothのペアリングはどこに時間がかかっているか?
- Q12.Wifi、Bluetoothのハンドオーバーとして規格化されているか?
- Q13.NFCタグと通信するためのリーダーライターの制約はありますか?
- Q14.SPIとCLK同期式シリアルの相違点を教えてください。
- Q15.MN63Y1210のUARTは、何故38.4Kmaxなのか?もっと速くしてもよかったのではないか?
- Q16.NFCを用いて写真データを送信する場合、実際の実行レートはどれくらいですか?
- Q17.ペアリングの手順はどのようになっていますか?
- Q18.トンネルモードでのアクセスにおいてホストの電源が切断されていた場合、NFC搭載端末側で検出可能ですか?
- Q19.シリアルIFモードでは、マスター・スレーブの切り替えが出来るか?
- Q20.NFCを認証する為にソフトウェアレベルはどの様に行っているのか?
- Q21.スマートフォンに電源が入っていない状態でもホスト側を起す事は可能なのでしょうか?
- Q22.NFCタグはリーダーライタとしても使えますか?
- Q23.NFCタグ評価セット(BTPB-101BとMN63Y1210評価基板)でトンネルモードを強制的にONの状態にすることは可能でしょうか。
- Q24.ホストCPUとタグLSI間で通信を行わせる場合、開発環境としてどの様なツールが必要ですか?
- Q25.RF通信のみ行わせる場合、開発環境としてどの様なツールが必要ですか?
FAQ
エラーメッセージ : 「This device may not be MN63Yxxxx」
TAG設定アプリを使用し、Initialize を行ってください。
例えば、RF通信中にセットからシリアル通信しようとした際、NFCタグからセットにビジー状態を示すレスポンスを返しますので、セット側から再度シリアル通信を実施することになります。
スタートBIT=LO、ストップBIT=Hi論理のようですが、シリアル通信モード時でも同じですか。
一方、TypeA方式はマイコンを搭載しない小規模タグに多く使用されています。通信距離はLSIの消費電力に関係しており、消費電力が小さい小規模タグの方が、通信距離は長くなります。上記背景からTypeB方式の方が性能が劣るとの話が、一部で出てきているものと推測します。弊社NFCタグは、マイコン非搭載で低消費電力のFeRAM(不揮発メモリ)を採用することにより低電力化を図っております。従いまして、TypeB方式での通信においても問題のない特性が得られております。
認証自体は、Windows、Android OS内のドライバで自動的に処理されます。スマートフォン側のBluetooth のMACアドレスをNFCタグ経由でPC側に送り、PCから該当のMACアドレスに対して接続要求を行います。その際、スマートフォン側はBluetoothで受信待ちの状態に設定しており、PCからの要求が来た際に認証が行われ、通信が開始されます。
(NDEF対応製品かは、各製品の仕様書をご確認ください)
MN63Y1208は、TypeBとTypeFのどちらでも使用できます。一方、MN63Y1210Aは、TypeFでのみ使用できます。
(NDEF対応製品かは、各製品の仕様書をご確認ください)
Type3 Tag(TypeF)として用いるためには、管理情報として下記を設定してくだい。
Attribute Information Block(Adress 0x0000~0x000F)
System Code (Adress 0x01E0~0x01E1)
Type4B Tag(TypeB)として用いるためには、管理情報として下記を設定してくだい。
CC file(Adress 0x0180~0x018E)
NLEN (Adress 0x000C~0x000D)
NDEFメッセージサイズを指定する領域として、Type3/Type4B Tag 共に Address 0x000C-0x000D が使用されます。
スマートフォンから送信されたMACアドレスを元に、PCからスマートフォン側にBluetooth接続を開始しますが、Windowsの接続処理そのものに時間がかかっています。
(PC側アプリとしてはBluetoothのconnect関数を呼び出しているだけになります)
WiFiについては、NFC Forum内で検討中です。
クロック同期式シリアル 1Mbps
TypeB 42秒(50kbps)
TypeF 28秒(76kbps)
になります。
※ Samsung Nexus10を使用した場合
下記の手順で実装しております
(1)スマートフォンからTAG(マイコン)に、MACアドレス情報を送信する
(2)スマートフォン側をBluetooth接続待ちに設定
(3)TAG(マイコン)がPCにMACアドレスを通知
(4)PCがMACアドレスに対し、RFCOMMプロトコルを用いて接続要求
(5)OSレベルで接続処理を実施
トンネル通信用アドレス固定でコマンドを送信してください。
・ホストCPU ボード(マイコンボード)
・ホストCPU 制御ソフト開発ツール(コンパイラ・デバッガなど)
・ホストCPU 制御ソフト(サンプル)
(ホストCPUとノートPCをつないで制御する場合は)
・ノートPC
・ノートPC向け制御ソフト
[NFC対応スマートフォン側]
・NFC対応スマートフォン
・Android 開発環境(デスクトップPC + Android SDK(free) )
・スマートフォン用アプリ(サンプル)
・Android 開発環境(デスクトップPC + Android SDK(free) )
・スマートフォン用アプリ(サンプル)
RF/アナログ
- Q1.アンテナを作製する場合、プリント基板(PCB:Printed Circuit Board)が多いようですが、他の方法はありますか?
- Q2.アンテナ形状をどのようにして決めるのでしょうか?
- Q3.共振周波数調整用コンデンサの値をどのようにして求めるのですか?
- Q4.アンテナのインダクタンスの値は、インピーダンスアナライザ等の高価な装置を使用せずに求めることができますか?
- Q5.共振周波数は、どのように測定するのでしょうか?
- Q6.アンテナ設計に関する資料はありますか?
- Q7.Webで公開している「NFCアンテナ設計ツール」の通信距離シミュレーションは、結果を保証しているのでしょうか?
- Q8.Webで公開している「NFCアンテナ設計ツール」の通信距離シミュレーション結果と実測との比較データはありますか?
- Q9.WebのNFC Design NaviをInternet Explorerでフルバージョンを利用する方法はないでしょうか?
FAQ
上記のような設計はパラメータが多く難しいですので、弊社ではお客様にいろいろなアンテナ形状をご検討していただけるように アンテナ設計ツールをWebにてご提供させていただいております。
<NFCアンテナ設計ツール>
NFC Design Navigator
(ブラウザとして「Chrome」を推奨しています)
NFCタグ 共振周波数の測定と調整方法
NFCタグ 共振周波数の測定と調整方法
弊社ホームページのアンテナ設計ツールの右半面「磁界/通信距離」タブを 押していただきますと、すぐ下に
「 < 磁界強度と通信距離(参考値*) > *弊社LSIでの参考事例: 様々な条件下で通信特性を保証するものではありません。」
のような注意書きをさせていただいておりますので、ご確認いただければと思います。
その他
- Q1.NFCロゴ(Nマーク)を取扱説明書、梱包箱等に使用したいのですが、どのような手続きが必要でしょうか?
- Q2.NFCロゴ(Nマーク)を梱包箱または取扱説明書に記載する義務はありますか?
- Q3.NFCタグを搭載したシステム(装置)は、各国の電波法の対象になりますか?
日本:電波法
US:FCC(EMCではなく無線のパート)
EU:R&TTE指令 - Q4.電波法の対象外であることを証明する書面の提出は可能でしょうか?
- Q5.NFC Forumにが、メーカーコード等、ユニークなIDの登録が必要でしょうか?
- Q6.R/W側から内部データへのアクセスが制限する事ができますか?
- Q7.タグの読み取り確認済みのリーダ・スマートフォンを教えていただけないでしょうか。
- Q8.Nマークを取得するのに費用がかかりますか?
- Q9.RF通信で CRCエラーが発生した場合、スマートフォン側およびNFCタグ側の挙動はどうなりますか?
- Q10.NFC Forum Certificate とは何ですか?
- Q11.各種評価ボードの品番と品名を教えてください。
- Q12.梱包形態を教えてください。
- Q13.TypeAに対応しているタグLSIはラインナップにありますか?
- Q14.評価ボード上のソースコードが提供可能でしょうか?
- Q15.NFC Forumで規定されているテストは、どこで実施されていますか?
FAQ
に記載の内容を確認のうえ、同ページにリンクされている"License Agreement"にサインし、NFC Forum規格に準拠していることを宣言すれば使用可能となります。
にルールが記載されておりますが、2013年現在、記載に義務はございません。
日本:電波法
US:FCC(EMCではなく無線のパート)
EU:R&TTE指令
ただし、R&TTEの申請については、自己宣言書を提出することで対応可能です。
にルールが記載されておりますが、2013年現在、費用はかかりません。
NFC Forumで規定されているR/W側は、TypeAだけではなく、TypeB、FeliCaも含まれており、タグ側は、どれか一つに対応していれば、通信が可能なためです。
に記載されているTest Labsで実施されております。