耐トラッキング性・高耐熱ハロゲンフリー多層基板材料 | R-3566D

耐トラッキング性・高耐熱ハロゲンフリー基板材料 R-3566D

 

  1. xEVや産業機器デバイスで要求される高耐熱・高耐電圧に対応
  2. 高いトラッキング性(PLC=0)で基板サイズ・モジュールの小型化に貢献
  3. 環境への負荷を考慮したハロゲンフリー材料

電子回路基板材料

  • 品 番

Laminate R-3566D
Prepreg R-3551D

Halogen-free
  • 用 途
  • 詳細用途
オートモーティブ
インダストリー
・オートモーティブ
・インダストリー
・車載充電器、xEV用駆動機器(DC/DCコンバータ・インバータ・インホイールモータ)など
・EV充電スタンド、鉄道用駆動機器、太陽光パネル用インバータなど

主要特性

CTI≧600V*¹ PLC=0
*¹ ASTM法による測定
UL FR-15.1, RTI 150°C*²
*² 0.63mm以上
高電圧CAF対応
(1000V)

R-3566Dの位置づけ

R-3566Dの位置づけ

スルーホール導通信頼性

スルーホール導通信頼性

絶縁信頼性

絶縁信頼性

一般特性

項目 試験方法 条件 単位 Halogen-free
R-3566D
当社一般ハロゲンフリー
R-1566(W)
ガラス転移温度(Tg) DSC A °C 175 148
TMA 170 145
熱分解温度(Td) TGA A °C 355 350
T288(銅付) IPC-TM-650 2.4.24.1 A 10 3
熱膨張係数(厚さ方向) α1 IPC-TM-650 2.4.24 A ppm/°C 40 40
α2 180 180
RTI UL Method C-48/23/50 °C 150 130
PLC 0 1
銅箔引き剥がし強さ 1oz (35μm) IPC-TM-650 2.4.8 A kN/m 1.6 1.8
耐燃性 UL Method C-48/23/50 94V-0 94V-0

試験片の厚さは0.8mmです。
※ 試験片の厚さは1.6mmです。

当社のハロゲンフリー材料は、JPCA-ES-01-2003などの定義に拠るものです。
含有率が塩素(Cl):0.09wt%(900ppm)以下、臭素(Br):0.09wt%(900ppm)以下、塩素(Cl)+臭素(Br):0.15wt%(1500ppm)以下

上記データは当社測定による代表値であり、保証値ではありません。

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電気自動車の航続距離拡大や産業機器の出力向上のためにDC/DCコンバータやインバータなどでSiCやGaNが採用され、機器の高電圧化と高耐熱化が進行しています。

一方で、車両の軽量化や、車室空間の確保に向け、機器の小型化も求められています。 このような市場トレンドに貢献する重要特性としてCTIとRTIが挙げられます。
 

CTIと沿面距離の関係
 
CTI (comparative tracking index:比較トラッキング指数)とは、トラッキングの起こりにくさを示し、沿面距離設計(図1)に影響する要素の1つです。
図1.沿面距離
 
同一電圧の場合、High CTIの基板材料はLow CTI品と比べ沿面距離を短縮可能であり、絶縁信頼性を向上させるだけでなく基板サイズ・モジュールの小型化も期待できます。(図2)
図2.一般的なCTI値と沿面距離の関係
 
RTIとMOT
 
RTI(Reference Thermal Index:相対温度指数)とは、材料が長期間にわたって高温にさらされたときに特定の物性(物理的、電気的など)を保ち続ける能力についての指標のことで、パワーエレクトロニクス機器においてはこれまでRTI=130℃、FR-4 クラスの基板材料が主に活用されていました。

電気自動車や産業機器の高出力化に伴い、機器の最大動作温度(MOT:Maximum Operating Temperature)が150℃まで求められる場合は基板材料にも同様にRTI=150℃が求められ、FR-15.1クラスのニーズが高まっていくことが予想されます。
 
The heat is on!
 

High CTI材かつFR-15.1を満たすR-3566Dは耐トラッキング性・耐熱性に優れており、車載機器や産業機器など高電圧・小型化が要求される様々な機器に適しています。