「C-PHY対応コモンモードノイズフィルタ」とは
モバイル機器の新たな高速データ通信方式「C-PHY」に対応したノイズフィルタ
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- MIPI C-PHY 高速データ通信方式に対応
- -3線伝送方式に対応し、伝送レート2.5Gspsまで対応
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- 独自のめっき微細コイル形成技術とセラミック積層プロセスで小型形状を実現
- -フィルタ実装面積を 約40%削減 (当社推定:D-PHY比)
- コモンモードノイズを低減し、無線通信の受信性能向上に貢献
概要
- 3線伝送に対応し、3つの内蔵コイルを均等に相互に磁気結合した構造
- C-PHYの信号は通過させ、高速データ線路に発生するコモンモードノイズを除去
- 寸 法
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製品厚み 0.40 +/-0.05 mm
(0.45mm max.)
- 内部結線
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3線相互の磁気結合
- フィルタ特性 (Sdd21:VA-VBの場合)
外観 | 品番 | コモンモード
インピーダンス (Ω) at 100MHz |
定格電圧
(V)max. |
定格電流
(mA)max. |
直流抵抗
(Ω)max. |
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EXC16CT350U | 35 | 5 | 100 | 4.0 | |
EXC16CT250U | 25 | 5 | 100 | 3.0 |
「MIPI C-PHY」とは
カメラ、LCDの高解像度化により、データインターフェイスの大容量化・高速化必要
⇒ 新しいデータインターフェイス 「MIPI C-PHY」*が策定され,今後市場導入が予定されています
*MIPI=Mobile Industry Processor Interface Alliance
D-PHY | C-PHY | |||
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2本の伝送ライン1ペア: D+-D- | 3本の伝送ライン: VA-VB, VB-VC, VC-VA | |||
伝送方式 |
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データレート | Ver1.2 | 2.5Gbps / Pair | Ver1.0 | 2.5Gsps (=5.7Gbps / Trio)
同じ信号線数で X約1.5倍 D-PHY比 |
データ転送時の消費電力 | --- | 低消費電力 | ||
機器設計 | クロック信号必要 | クロック信号なく割り当てが容易 |
- スマートフォンなどのモバイル端末のC-PHY採用メリット
- 1)大容量データ通信、高速化によるデータラインの配線面積削減
- 2)送受信時の消費電力削減
- 3)回路レイアウトの自由度向上
「C-PHY対応コモンモードノイズフィルタ」の特長
①MIPI C-PHY通信方式に対応
C-PHY Eye Diagram @2.5Gsps (最高伝送レート)
- フィルタなし
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VA-VB
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VB-VC
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VC-VA
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+フィルタ
- C-PHYの高速信号を
低損失で通過させます
- フィルタあり
P/N : EXC16CT350U -
VA-VB
-
VB-VC
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VC-VA
②独自のめっき微細コイル工法による小型形状
開発を実現させた要素技術
使用用途
- 高解像度カメラ、ディスプレイを搭載するモバイル端末
- ウエアラブル機器