回路設計担当者(解決)

回路設計担当者

要求される発熱抑制と輻射ノイズ抑制・2つの要求を同時に解決した方法とは

解決

解決のポイント

  1. パナソニック製インダクタの強み
    (フェライトタイプに対するメタルコンポジットタイプの優位性)

高周波特性に対する優位性(発熱抑制)

B 氏は、インダクタの発熱・輻射ノイズ対策に関して、さらに情報収集を進めることにしました。
一般的な大電流向けフェライトタイプのインダクタを使用している B 氏は、パナソニックのウェブサイトで、メタルコンポジット(MC)タイプのフェライトタイプに対する優位性に関する内容を見つけ、さっそく問い合わせを行いました。
パナソニックの技術者との打合せで、フェライトタイプで使用されているフェライト材に比べ、MCタイプは磁気飽和特性に優れ、損失の低い金属磁性材が使用されており、それにより高周波帯域でも損失が少なく、発熱抑制に効果があるということを知りました。

漏洩磁束に対する優位性(輻射ノイズ抑制)

また B 氏は、パナソニックの技術者から材料の違いに加え、構造の違いについての説明も受けました。
フェライトタイプは接着組立構造であるのに対し、MCタイプは圧力成形によるノンギャップ(一体成形)構造である、この違いにより、フェライトタイプは組立のギャップ部から、強い漏洩磁束(輻射ノイズ源)が発生しているということを知りました。
これに対し、MCタイプは一体成形構造により全体が磁性材で覆われているため、フェライトタイプに比べて集中した漏洩磁束は発生しない、つまり輻射ノイズ抑制に効果があるということを知りました。
B 氏は、フェライトタイプからMCタイプのインダクタへ置き換えを検討し、発熱と輻射ノイズ課題を同時に解決することができました。

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