農機・建機における6in1センサの活用ポイント
- 農業用車両、工事用車両など、車両の操舵補正や、予定軌道と実際の軌道の比較計算に6軸慣性センサアウトプットを
用いることができ、将来の自律/遠隔走行や、車両、バケット、アーム、ブームの傾き計算から作業自動化補助が可能。 - 6in1センサの振動特性の良さやセルフダイアグ機能を活かしたロバストなシステム設計が可能。
- ご要望に応じて、6in1センサチップを使ったセンサモジュール開発にも対応。
農機・建機への6in1センサの採用効果
効果① : 高振動の機器・車両においても外乱に影響されない加速度・角速度データ取得で、
自律/遠隔走行・作業を補助
センサ共振周波数(28kHz、48kHz)付近を除き、~70kHz、 10Gの振動環境下においても、振動特性に優れたパナソニックの6in1センサ (3軸加速度・3軸ジャイロセンサ) は安定したセンサ出力を行うことができ、農機や建機などの高振動なアプリケーションにおいても、自律走行・作業を補助することが可能です。
【ポイント】
- パナソニックの6in1センサ (3軸加速度・3軸ジャイロセンサ) のデータから車両や機器の姿勢を計算が可能となり、自律・遠隔走行やバケットやアーム、ブーム動作の自動化に活用できる。
- 6in1センサの振動特性の良さから、未舗装道路での振動や傾斜、商用車・特殊車両などのような振動の大きな車両環境でも、正確に加速度、角速度データを取得が可能。
効果② : 6軸検知と機能安全の両立を実現
農機や建機、特殊車両などのシステムにも、機能安全が求められるようになっており、車載システム同様、センサレベルにおいても機能安全が求められています。
パナソニックの6in1センサは、1チップMEMSの中に搭載されている3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサの計6軸全てに診断機能が搭載され、センサ1チップでASIL-B(D)に準拠しており、6in1センサを1つ実装すれば、6軸慣性センサと機能安全準拠を必要とするシステムにおいて、慣性センサを複数個実装しなくても、6軸検知と機能安全の両立が可能です。
【ポイント】
- ASIL-B(D)と6軸検知を両立した6in1センサを実装することで、1チップで6軸検知と機能安全準拠の両立が可能。
また、1チップでの機能安全準拠が可能であるため、複数個のセンサの実装が不要となり、従来よりもBOMコストの低減が可能。
効果③ : ご要望に応じて、センサモジュール化にも対応
農機や建機、特殊車両などのシステムには、センサチップをお客様でシステムに搭載していただくという形態だけでなく、センサ搭載モジュール形態で使われていることが多くあり、弊社もご要望に応じて、6in1センサチップを搭載したモジュールでの開発対応、提供を行います。
【ポイント】
- 6軸1チップでASIL-B(D)を満たす6in1センサチップを用いて、機能安全対応含む、センサモジュールの開発・提供が可能。