耐摩耗特性の向上

耐摩耗特性の向上

パラテトラをトライボルマテリアルとして使用されている樹脂に複合することにより、以下の特徴によりベース樹脂の摩擦係数を維持しながら耐摩耗係数を向上させることができる。特に耐摩耗特性を向上させる炭素繊維、ガラス繊維との併用において相手材へのアタックがソフトになるという効果がある。

  1. パナテトラがガラス繊維より硬度が低く、相手材へのアタックがソフトになる(モース硬度がガラス繊維の約半分)
  2. パナテトラが細いフィラーであるので、樹脂表面層はパナテトラの充填層なり、平滑になる。
    またフィラー形状が円錐であり、樹脂表面がミクロ補強されるという効果がある。
  3. パナテトラは樹脂より熱伝導性がよく、ミクロ的な放熱性があり摩擦熱の発生を抑える。

1.ベース樹脂 POM樹脂

2.ベース樹脂 PPS樹脂(炭素繊維10wt%複合)

3.ベース樹脂 LCP樹脂(ガラス繊維30wt%複合)

4.ベース樹脂 PTFE樹脂(炭素繊維10wt%複合)

パナテトラ複合樹脂とチタン酸カリウム繊維複合樹脂との比較(Ⅰ)

パナテトラ複合樹脂とチタン酸カリウム繊維複合樹脂との比較(Ⅱ)