酸化亜鉛バリスタの 『先駆者』

1968年にパナソニック(旧松下電器)が世界で初めて開発実用化に成功したZNR(酸化亜鉛バリスタ)は電気炉の熱暴走というハプニングを原因とする新現象の発見とその後の数多くの実験的試行錯誤を積み重ね、最適解に到達したという点において「ペニシリンの発明」との類似点が多く「計画された偶然(Serendipity)」と呼ばれました。

またその技術は一社独占にこだわらず国内外の有力メーカーに供与され、世界展開を実現すると共に材料開発に立脚したデバイスの代表事例として、さらに50年以上にわたって成長を続け、今日なお新しい展望を拓きつつある「ロングセラー」的開発事例とみなされています。

現在このZNRは、一般的には酸化亜鉛(ZnO)バリスタやMOV(Metal Oxide Varistor)などの名称で呼ばれ、機器のサージ対策に欠かせない重要部品となっています。

酸化亜鉛バリスタの 『先駆者』 50年の歩み

バリスタの開発メーカーとしてセラミック組成設計、焼成技術などの要素技術を確立、セラミック原料配合から完成品までの一貫した生産を行っています。
さらに材料やプロセス全般にわたって技術の改善に継続的に取り組み、製品性能の向上と高い信頼性を実現することにより、低圧から高圧、超高圧まで、また民生、産業、電力、自動車の全分野へ適用が可能となる幅広い製品ラインアップを展開しています。

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