環境対応車の燃費改善や環境規制への対応を背景にECUの搭載数増加や機電一体化[1]が進むにつれて、ECUの小型化と振動対策へのニーズが高まっています。そのため、ECUの電源回路の電圧安定化やノイズ除去などを目的に使用されるコンデンサにも、小形化と高耐振動性能が要求されています。
パナソニックでは、これらのご要望にお応えし、直径6.3mmサイズで30Gの高耐振動性能を実現した面実装タイプ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサを製品化しました。
[1] 機電一体化
機械駆動部分とECU ( 電子制御ユニット ) を一体化すること。従来は機械駆動部分とECUは離れて配線で結ばれていたが、制御の高精度化、設置場所の自由度向上、省線化などの目的で導入が進んでいる。
ø6.3 耐振動品の特長
(1) 直径6.3mmサイズの耐振動品で、ECUの小型化や振動対策に対応
小型軽量化や搭載数の抑制を目的にパワートレイン系ECUは、エンジンルーム内の設置からエンジン直接搭載へと変化しています。その動きに伴って、ECUに搭載されるコンデンサへの、小形、大容量でかつ高耐振動性能のニーズが高まっています。現在、耐振動性能を満たすコンデンサは、直径8mmや10mm品が主流ですが、市場からはさらなる小形化が要求されています。当社では独自の補助端子構造の採用により、直径6.3mmサイズで振動加速度30Gの耐振動品を製品化、ECUの小型化や振動対策に対応します。
(2) 基板実装工程での耐振動の補強レス化で、お客様の工程の合理化に貢献
従来、ECUの基板実装工程では、ECUの耐振動性能を確保するために、非耐振動部品を使用する場合は、ボンディング ( 接着剤 ) で部品を固定する振動補強が必要でした。本製品は、振動加速度30Gを実現しており振動補強が不要でお客様の工程の合理化に貢献します。
ポッティング・接着剤固定の削減
(3) 当社独自の補助端子構造により、安定したはんだ付け性を実現
本製品は、補助端子をコンデンサの側面に配置した構造で、補助端子のはんだ付け状態の確認が容易にでき、安定したはんだ付け性を実現、ECUの振動対策に対応します。
スペック
耐振保証条件
仕様 | ||
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対象商品 |
ハイブリッドコンデンサ ZA / ZC / ZK シリーズ ※アルミ電解コンデンサにも対応予定 |
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対象サイズ |
ø6.3x6.1mm (Dサイズ) ø6.3x8.0mm (D8サイズ) |
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振動条件 X,Y,Z 3方向 各2時間 |
振動加速度 | 30G (294m/s2) |
周波数 | 5 ~ 2,000Hz | |
全振幅 | 5 mm | |
容量特性 | 試験前値の±5% |
製品寸法
[単位 : mm]
サイズ | D | L | A, B | H | I | W | P | K |
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ø6.3x6.1mm | 6.3 | 6.1±0.3 | 6.6 | 7.8 max. | 2.4 | 0.65±0.10 | 2.2 | 0.35+0.15/-0.20 |
ø6.3x8.0mm | 6.3 | 8.0±0.3 | 6.6 | 7.8 max. | 2.4 | 0.65±0.10 | 2.2 | 0.35+0.15/-0.20 |
推奨基板ランド寸法
[単位 : mm]