2007年12月11日パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社世界最小形状(※1) を実現
「小形タイプ 民生用角速度センサ」を製品化
デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカムコーダの手ブレ補正に最適
パナソニックエレクトロニックデバイス株式会社[社長:小林俊明]は、デジタルスチルカメラ(以下DSC)、デジタルビデオカムコーダ(以下DVC)の手ブレ補正用途に最適な「小形タイプ民生用角速度センサ[1] 」を製品化しました。
| 製品名 | 小形タイプ 民生用角速度センサ |
|---|---|
| シリーズ名 | EWTS98タイプ |
| 量産開始時期 | 2008年1月 |
| サンプル価格 | 1000 円/個(単品) 7500 円/個(評価基板) |
| 月産数量 | 100万個/月 |
当社では、独自の圧電MEMS 音叉技術[2] を用いた角速度センサを、車載用のみならずDSC、DVC の手ブレ補正用用途にも展開しています。このような中、市場の更なる小型化・薄型化のニーズが高い手ブレ補正用として、世界最小形状(※1) を実現した2 軸一体タイプ[3] の民生用角速度センサを製品化しました。
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| (※1) 2007 年12 月11 日現在2 軸検出で増幅器内蔵タイプの民生用角速度センサとして(当社調べ) |
| (※2) 当社 民生用角速度センサEWTS97 シリーズ |
【用途】
DSC、DVC、携帯電話の手ブレ補正用途、ゲーム機などの操作制御用途
パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社 回路部品ビジネスユニット 技術2グループ技術3チーム毛利、上田 直通:0776-73-8146 FAX:0776-73-4461 ホ−ムペ−ジURL:http://www.panasonic.co.jp/ped/
【特長の詳細説明】
1.2 軸一体で世界最小・最薄を実現
DSCやDVCにおいては、機器の高機能化や小型化に伴い、角速度センサの実装面積が限られてきており、更なる小形化・薄形化が要望されています。今回、当社従来品と同じ機能部品を内蔵しながら、組立て精度の向上と内部クリアランス(パッケージの内部空間)の最適化を行い、パッケージ設計を大幅に小型化、2 軸一体でありながら世界最小(当社従来品比体積約40%減)を実現しました。本製品の採用により、プリント配線板上でのレイアウトの自由度向上と実装面積の縮小が可能になり、セットの更なる小型化・薄型化に貢献できます。
2.車載用途で実績のある圧電MEMS音叉技術採用で高信頼性
圧電MEMS 音叉技術の特長は、MEMS 技術で高精度加工したシリコン(以下Si)ウエハ上に形成した圧電薄膜を、音叉の駆動源と検出素子(【図1】参照)に利用し、理想的な音叉振動に近づけたものです。高精度、高信頼性の車両制御用途の角速度センサへ展開している信頼度の高い技術で、本製品においても同技術によりさらなる小形、高信頼性の音叉を採用、これまで培ってきた量産技術をもとにお客様へ安定供給してまいります。
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3.増幅器内蔵でフィルター設計の自由度を向上
従来、民生用角速度センサは高感度を得るために、セット側でハイパスフィルター[4] を介してセンサ信号を増幅し使用するのが一般的でした。本製品は、増幅器を2 段内蔵しており、お客様側ではコンデンサと抵抗器を外付けするだけでハイパスフィルターとローパスフィルター[5] を設定できるようにしています。ローパスフィルターについては多重帰還のアクティブフィルター[6] として設定可能で、フィルターの設計自由度を向上させています。
また、起動時にハイパスフィルターのコンデンサが充電されるまでセンサ信号が検出できなという課題を解決する為、コンデンサを急速充電する機能や、待機状態で消費電流を抑制する機能も内蔵しています。2 軸一体の小形化、薄形化とともに使いやすさを追求し、増幅器を外付けする必要が無いことからセットの小型、薄型、高機能化へ貢献します。
【基本仕様】

| 1) | スリープモード消費電流はSL 端子をHigh としたときの待機モードの消費電流。 |
| 2) | 急速充電特性とは、電源投入時のハイパスフィルター用コンデンサの充電に要する時間を短縮するため、HSC 端子をHigh としたときのコンデンサの充電時間。 |
| 3) | LGA:Land-Grid-Array |
【用語説明】
- [1] 角速度センサ
- 回転する速度を検出するセンサでDSC 等の手ブレによる機器の揺れを検出する役割を果たす。
- [2] 圧電MEMS 音叉技術
-
MEMS は、Micro-Electro-Mechanical-System、微小電気機械システムの略称。
圧電現象を応用した音叉(1 本の細長い板をU 字型に曲げて中央に柄をつけたもの)を、MEMS 技術で高精度加工する技術のこと。 - [3] 2 軸一体タイプ
- 縦方向と横方向等複数方向を検知する場合に用いられるもので、一般的に2 軸の角速度センサが用いられる手ブレ補正用途に最適とされる。
以上
