2007年5月13日パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社【新製品】
リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の安全保護に最適「小形・薄形温度ヒューズ」を製品化
業界最小の幅2.7mmを実現、薄型角形電池に対応
パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社[社長:小林 俊明]は、リチウムイオン電池[1]、リチウムポリマー電池[2]などの安全保護に最適な「小形・薄形温度ヒューズ[3]」を製品化しました。
| 製品名 | 小形・薄形温度ヒューズ |
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| シリーズ名 | EYP2MPシリーズ |
| サンプル価格 | 12円/個 |
| サンプル対応時期 | 2007年5月 |
| 量産対応時期 | 2007年6月 |
| 生産能力 | 200万個/月 |
携帯電話、モバイル機器の高性能化に伴い、各種機器の電源であるリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の小型・高容量化が進み、それらの電池の安全保護対策が重要となっています。このような中、当社では、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の過熱保護に最適な業界最小形状を実現した「小形・薄形温度ヒューズ」の量産を開始します。
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(※)2007年5月13日現在 「薄形温度ヒューズ」として(当社調べ) |
【用途】
リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等の2次電池の過熱保護対策
パナソニック エレクトロニックデバイス(株) 回路部品ビジネスユニット 技術1グループ 技術2チーム 仙田 謙治 直通:0776-56-8032 FAX:0776-56-3114 ホ−ムペ−ジURL:http://www.panasonic.co.jp/ped/
【特長の詳細説明】
1.業界最小の形状で、角形電池の小型・薄型化に対応
「小形・薄形温度ヒューズ」は、厚さ1mm程度もしくはそれ以下の平板型をした温度ヒューズです。端子に金属平板を用いヒューズ素子[5]を2枚の樹脂フィルムで挟んだ構造で、角形電池の側面に貼り付けるように取り付けることができ、省スペース化が可能になります。各種機器の高性能化を背景に、市場からは角形電池のさらなる小型・容量化と同時に一層の安全対策が望まれています。このような中、今回、当社では精密加工技術のさらなる向上を図り、業界最小形状の「薄形・温度ヒューズ」を製品化しました。従来の幅3.2mmから、2.7mmへの幅狭化を実現し、厚さ3mmの角形リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の側面に設置可能になり、占有面積の省スペース化を図っています。
2.低抵抗で低消費電力に貢献
2次電池では、保護回路、保護素子で消費される電力が存在し、それによって、電池の寿命が短くなるため、この消費電力をできるだけ小さくする必要があります。温度ヒューズなどの保護素子の場合、大きい抵抗値ではこの消費電力が大きくなるため、小さい抵抗値のものが求められます。当社の「小形・薄形温度ヒューズ」では、ヒューズ素子に低抵抗の可溶合金を採用することで低抵抗化を実現、電池の消費電力を少なくすることが可能になります。
3.温度品種、抵抗値 各2種類(計4種類)の品揃えで電池特性に合わせて選択可能
2次電池には、さまざまなタイプが有り、それぞれ異常時の温度特性および充放電特性が異なるため、それぞれに対応できる温度ヒューズが求められています。温度ヒューズは、抵抗値が異なると電流溶断特性[6]も異なります(下図ご参照)。当社では公称動作温度を92℃、98℃の2種類それぞれに抵抗値6.5mΩ(AUタイプ)、8.0mΩ(DUタイプ)の計4種類の製品を品揃えしました。これによりお客様が使用される電池の温度特性だけでなく、充放電特性に合わせた製品の選択を可能にしています。

【基本仕様】
【用語説明】
- [1] リチウムイオン電池
電解質イオンとしてリチウムを用いた電池のことで、容量が大きく、携帯電話、ノートパソコンなどの高機能のモバイル機器などの電池として広く用いられている。通常は電流・電圧を制御する保護回路と異常発熱を検知して電流を遮断する温度ヒューズ・PTC素子を取り付けて保護を行う。
- [2] リチウムポリマー電池
リチウムイオン電池の一種で、電解質にゲル状(ゼリー状)のポリマーを用いたもの。容器にラミネートフィルムを用いることができ、それによる形状の柔軟性が特徴である。近年このリチウムポリマー電池が増加傾向にある。
- [3] 薄形温度ヒューズ
温度ヒューズとは温度によって電流を遮断する加熱保護部品。
- [4] 公称動作温度
周囲温度を1分間で1℃上昇させた場合に動作する温度の上限を表す。安全規格により規定されている。周囲温度を1分間で1℃上昇させた場合、公称動作温度より10℃低い温度から公称動作温度になるまでの間で温度ヒューズが溶断する。
- [5] ヒューズ素子
ヒューズの溶断する部位のこと。温度ヒューズでは融点が数十度〜百数十度の合金(可溶合金)を用いており、温度が融点を超えた場合このヒューズ素子が溶融分断し、電流を遮断する。
- [6] 電流溶断特性
温度ヒューズなどのヒューズに定格電流以上の電流を通電した時の通電開始から溶断するまでの時間。通常、時間と電流のグラフで表され、温度ヒューズの製品の選定のひとつの指標となる。ただし、温度ヒューズでは周囲の温度によって溶断時間が変化するためスペックとしては規定していない。
- [7] 電気定格
定格電流と定格電圧をあわせて電気定格と呼ぶ。定格電流は温度ヒューズに流すことのできる最大の電流、定格電圧は温度ヒューズが溶断した後に印加できる最大の電圧を表す。
- [8] 電気定格
初期状態の温度ヒューズを、周囲温度を1分間で1℃上昇させた場合に溶断する温度の範囲。通常○○±○℃もしくは○○(+○,-○)℃で表す。公称動作温度が温度ヒューズが溶断する上限の温度を表すのに対し、動作温度は温度ヒューズが溶断する温度の範囲を表す。
以上
