2006年9月27日パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社業界最高の耐熱性(150℃)と耐振動性(30G)を実現
「車載用パワーチョークコイル」の本格量産を開始
各種車載ECUのDC/DCコンバータ回路に最適
パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社[社長:北代 耿士]は、業界最高の耐熱性(150℃)と耐振動性(30G)を有し、大電流対応、高信頼性、小形化を実現した「車載用パワーチョークコイル[1]」の本格量産を開始しました。
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製品名 |
パワーチョークコイル (7mm角サイズ ・ 8mm角サイズ) |
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シリーズ名 |
7mm角サイズ: PCC-M0754Mシリーズ |
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量産価格 |
数量・仕様により異なる |
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量産対応時期 |
2006年10月 |
| 月産数量 | 30万個/月からスタート |
近年、車載分野において、ECU[2]のエンジンルームへの搭載が加速されています。このような中、ECU用DC/DCコンバータ[3]回路に使用される「パワーチョークコイル」は、高温のエンジンルーム搭載に耐える耐熱性、高信頼性と同時に小形化も要求されています。今回当社では、これらの要望にお応えする「車載用パワーチョークコイル(7mm角サイズ・8mm角サイズ)」の2種類を製品化、量産を開始しました。
1.業界最高(※1) の高耐熱、耐振動で大電流対応を実現
2.小形化を実現
3.高周波低損失で高効率を実現
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(※1) 2006年9月27日現在 車載用パワーチョークコイルとして(当社調べ)
(※2) 当社 民生用パワーチョークコイル
【用途】
車載用 ●各種ECU用DC/DCコンバータ用チョークコイル ●高温、ピーク電流に対応する各種ドライブ回路用ノイズフィルタ
パナソニック エレクトロニックデバイス(株) 変成器ビジネスユニット 技術グループ 大西 一彰 電話:050−3487−8664(直通)、FAX:06−6908−7307 ホ−ムペ−ジURL:http://www.panasonic.co.jp/ped/
【特長の詳細説明】
1.業界最高の高耐熱、耐振動性で大電流対応を実現
近年、車載分野では各種ECUの搭載が拡大していますが、その中でも代表的な例としてエンジンECUのエンジンルーム内搭載のトレンドがあります。また、エンジンECUに用いられるCPU[4]は高周波、大容量化にあり、DC/DCコンバータに用いられる「パワーチョークコイル」には、高耐熱、耐振動で大電流対応が求められています。これに対して、今回当社では、従来のフェライトコアから独自のメタルコンポジット磁性材[5]と、この磁性材と細線コイルを一体化する技術を開発、当社初の車載向け「パワーチョークコイル」の製品化に成功しました。具体的には、メタルコンポジット磁性材は金属磁性材のため、高い磁気飽和[6](一般的なフェライトコア比 約2倍以上)と熱安定性を有しており、業界最高の耐熱性(150℃)と大電流対応を実現しています。また、同磁性材は、適度な絶縁機能を有し、細線コイルと一体成形する工法の確立により、業界最高の耐振動性(30G)を達成、さらにはコイルの端子接合レス構造を実現することで高信頼性を確保しました。これにより、過酷な環境下でご使用いただく車載用途に最適です。
2.小形化を実現
DC/DCコンバータに搭載される「パワーチョークコイル」には、高耐熱、耐振動のみならずさらなる小形化が求められています。耐熱性および耐振動と小形化の両立が難しいとされる中で、本製品では、特長1で述べたように、当社独自のメタルコンポジット磁性材の採用と、同磁性材と細線コイルの一体成形する工法により、高耐熱、耐振動、小形化の実現に成功しました。また、7mm角サイズ・8mm角サイズの2シリーズを品揃え、車載用ECUのさらなる小形化に貢献します。
3.高周波低損失で高効率を実現
DC/DCコンバータ回路の高効率化を図るために、「パワーチョークコイル」では、高周波損失が低いことが望まれます。この要望に応えるために、メタルコンポジット磁性材の金属粉末組成開発と粉末間の絶縁機能の開発により、磁気損失の低減を図りました。これにより、300kHz以上の高周波における高周波損失を低減でき、車載用ECUの高効率化に貢献できます。
【基本仕様】
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品番 |
インダクタンス(*1) |
定格電流(A)(*2) | 直流抵抗 | シリーズ | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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L0 |
L1(参考) | センター値 (mΩ) |
許容差(%) | |||||
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(uH) |
許容差(%) | (uH) | 測定電流(A) | |||||
| ETQP5M480YFM | 48.0 | ±20 | 47.0 | 1.0 | 1.0 | 156 | ±15 | PCC-M0754M |
| ETQP5M2R5YFK | 2.45 | ±20 | 2.40 | 4.5 | 4.5 | 7.6 | ±15 | PCC-M0854M |
【用語説明】
| [1] | パワーチョークコイル |
| CPU (Central Processing Unit)を効率よく駆動させるためにDC/DCコンバータ回路内で電圧を変換するための部品。 | |
| [2] | ECU(Electronic Control Unit) |
| 電子制御装置の英語の頭文字をとったもので、コンピューターによって車の機能制御を行うときの電子回路。エンジン、オートマチックトランスミッション、トラクションコントロールなどの制御が機能にあたる。 | |
| [3] | DC/DCコンバータ |
| たとえば、12Vの直流電圧(DC)を5Vの直流電圧(DC)に変換するなど直流電圧を異なる直流電圧に変換する装置。 | |
| [4] | CPU(Central Processing Unit) |
| コンピューターの中で、各装置の制御やデータの計算・加工を行なう中枢部分。メモリに記憶されたプログラムを実行する装置で、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算・加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。 | |
| [5] | メタルコンポジット磁性材 |
| 当社独自開発の金属系磁性材料で、高い飽和磁束密度と高周波特性をもつ。インダクタンスの温度特性もフェライトコアに比べ卓越した安定性を示す。 | |
| [6] | 磁気飽和 |
| 磁場による磁性体の磁化が最大値に達して、磁場をそれ以上大きくしても変化しなくなる(磁気特性が発現しない)までの特性のこと。チョークコイルとして使用される磁性材は電流値がコイルに流れると磁場がかかり、ある一定の電流をこえると磁性材が磁気飽和を起こしチョークコイルの特性が失われる。 |
以上